「メリー・ウィドウ」を改訂新制作上演
兵庫県立芸術文化センターで7月に8公演
「もっとオペラの楽しみを伝えていきたい」
芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センターのプロデュースオペラは、今年はレハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」を公演する。同作品は2008年に上演されているが、今回はキャストが変わり、新制作上演となる。昨年はコロナのため予定されていた「ラ・ボエーム」は中止されたため、2年ぶりのプロデュースオペラになる。5月25日、記者会見が行われた。
「15年、次の世代に劇場を残さなければいけない、とプロデュースオペラを続けてきました。素晴らしい歌手とスタッフがいたから作れました。その中で2008年の『メリー・ウィドウ』は誇りです。兵庫県立芸術文化センターならではの『メリー・ウィドウ』で、世界で唯一、関西でしか作れないものを作りました。舞台に銀橋を作って宝塚らしくし、さらにお笑い文化を取り入れました。今度は桂文枝さんに出てもらいます。2008年の12回の公演は東京では考えられない。当時はまだ自信はありませんでしたが、スタッフ、キャストが一丸となり、よい作品ができたので成功しました」と佐渡は話す。
記者会見で、左から広渡、佐渡、並河 ©飯島隆
京都市立芸術大学卒業。レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1 9 8 9年ブザンソン指揮者コンクール優勝。パリ管、ベルリン・ドイツ響、ケルン放送響、ベルリン・フィル、北ドイツ放響等、欧州の一流オーケストラに客演を重ねる。2 0 1 5 年9 月、トーンキュンストラー管楽監督に就任。オペラ公演では 0 3 年エクサン・プロヴァンス音楽祭「椿姫」、0 7 年オランジュ音楽祭「蝶々夫人」、トリノ王立歌劇場の1 5 年「フィガロの結婚」など多くの実績を持つ。シエナ・ウインド・オーケストラの首席指揮者。
佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ 2021
喜歌劇 メリー・ウィドウ
(全3 幕/⽇本語上演・⽇本語字幕付/改訂新制作)
7 ⽉16 ⽇(⾦), 17 ⽇(⼟), 18 ⽇(⽇), 20 ⽇(⽕), 21 ⽇(⽔),
22 ⽇(⽊・祝), 24 ⽇(⼟), 25 ⽇(⽇) 各⽇14:00
兵庫県⽴芸術⽂化センター KOBELCO ⼤ホール
作曲:フランツ・レハール
指揮:佐渡裕 演出/⽇本語台本:広渡勲
ハンナ・グラヴァリ:⾼野百合絵/並河寿美
ミルコ・ツェータ男爵:折江忠道/⽚桐直樹
ヴァランシエンヌ:⾼橋維/市原愛
ダニロ・ダニロヴィッチ伯爵:⿊⽥祐貴/⼤⼭⼤輔、他
(前が7/16、18、21、24、後ろは7/17、20、22、25)
ひょうごプロデュースオペラ合唱団
兵庫芸術⽂化センター管弦楽団
問い合わせ:芸術⽂化センターチケットオフィス
TEL)0798-68-0255