ソプラノのロスチャイルドが日本ツアー
「日本の旅路~夏の終わりに贈る歌~」
「音楽が喜びをもたらすことを願います」
イギリスのソプラノ、シャーロット・ド・ロスチャイルドが8月末から日本ツアーを行う。今回のテーマは「日本の旅路~夏の終わりに贈る歌~」。
名前から分かるように、彼女はヨーロッパの名門ロスチャイルド家の一族で、イギリスのロスチャイルド家の出身。ザルツブルク音楽院、英国王立音楽大学を卒業後、同大学院を修了している。
2年前にも日本ツアーが計画されていたが、コロナ禍のため中止された。その際、彼女は日本のファンに、「今は世界中が難しい状況の中にあり、皆様が企画してくれたコンサートが中止になってしまいました。近い将来、皆様の前で歌えることを楽しみにしています。前向きな気持ちでこの困難を乗り越えてください」とメッセージを出した。今回、ようやく実現の運びとなった。
プログラムには、團伊玖磨「花の街」、小倉朗「ふるさと」、山田耕筰「燕」「この道」、成田為三「かなりや」、中山晋平「しょうじょう寺のたぬきばやし」、村井邦彦「虹と雪のバラード」、越谷達之助「初恋」、船橋登美子「雲」、中田喜直「たあんき ぽーんき」、武満徹「見えない子供」、新井満「千の風になって」と、予定されている日本の作品だけで12曲にのぼる。
ピアノのエイドリアン・ファーマーと
彼女は日本歌曲のスペシャリストとして100曲を超える日本歌曲を歌い続け、今月には4作目の日本語歌曲集「日本の歌百年~日本の旅路 第三巻」(ニンバス)をリリース予定している。
2017年、マイケル・コリンズ指揮シテイ・オブ・ロンドン・シンフォニアと日本歌曲を集めたアルバム「花は咲く」を録音した際に、「長い間、日本歌曲を歌っています。歌曲は詩が一つの歌になっています。ほとんどの曲が人の情緒、深い心情を表していて心の琴線に響きます」と話していた。
このほか、イギリス民謡の「ダニー・ボーイ」や「スカーボロー・フェア」、メンデルスゾーンの「歌の翼に」。「ロマンス」の作曲家マチルダ・ド・ロスチャイルドは、シャーロットの祖先で、ショパンの愛弟子。19世紀に多くの素晴らしいフランス語やドイツ語の歌を出版している。
彼女のコンサートは「心が洗われる思いがしました。澄み切った声に誠実なお人柄が伝わり心地よいひと時でした」などと日本の観客からの評価が高い。
「コンサートを行うために日本に戻ることを、とても楽しみにしております。この大変難しい状況の中ですが、私たちの音楽が皆様に平和と希望と喜びをもたらすことを心より願っています」と話した。
イギリスの歴史ある名門ロスチャイルド家の出身。ザルツブルク音楽院、英国王立音楽大学校を卒業後、同大学院を修了。ロスチャイルド家は多くの芸術家を支援しており、メンデルスゾーン、ショパン、リスト、ロッシーニといったロスチャイルド家ゆかりの作曲家たちの作品も彼女の大切なレパートリー。今回は6度目、20年の節目にあたる民音公演。今月、最新4作目の日本語歌曲集「日本の歌百年~日本の旅路 第三巻」をリリース予定。
8月31日(水) 日本特殊陶業市民会館フォレストホール(名古屋)
9月 2日(金) 北海道・岩見沢市民会館
9月 4日(日) 札幌コンサートホールKitara 大ホール
9月 5日(月) 北海道・江別市民会館
9月 7日(水) 北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)
9月 9日(金) 北海道・稚内総合文化センター
9月10日(土) 北海道・名寄市民文化センターEN-RAYホール
9月12日(月) 北海道・北見市民会館
9月13日(火) 北海道・オホーツク・文化交流センターエコーホール
9月16日(金) 千葉・東金文化会館
9月17日(土) 千葉・白井市文化会館
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